10-02-10更新

半田市乙川祭り〜浅井山「宮本車」

常に行列の先頭を行く山車で、神社では三番叟が奉納されます.

現在の山車は安政6年(1859)に建造され(大改修?)、明治15年(1882)には上山と堂山を作り替えました.
さらに大正10年(1921)には三千円をかけて改修.この改修では前山は立川彫刻を残して総作り替えされ、台輪と水引幕もこのときに新調されました.
また、戦後になって昭和22年(1947)から江原芳兵衛、新美常治郎によって大改修が行われ、昭和25年に完成し現在の宮本車となりました..

このように元々は漆塗り彩色仕上げだった宮本車ですが、山車は大正10年の改修で前山が白木になり、昭和22年の改修で全部白木の山車に変貌しました.

宮本車の代表彫刻は檀箱「竹林の七賢人」で立川和四郎富重作の傑作と言われます.
また、この乙川浅井山の住人岸幕角三郎(立川角三郎)は和四郎より立川流の彫刻を学び立川姓を許された門人であり、この宮本車の彫刻の多くを手がけています.

平成10年(1998)には地元の山田利圀氏によって、上山に乱杭渡りのからくり人形が新調されました.
平成15年大幕新調.平成19年水引幕修復.

[23.08.23追記]
浅井山のからくり人形が『小烏丸夢之助太刀』に替わりました。
詳細は『張州雑記』をご覧下さい

山車彫刻1

山車彫刻2

からくり人形

水引幕
「雲龍の刺繍」

下絵 鬼頭道周
平成19年東京女子美術大学刺繍研究室にて修復

※鬼頭道周
1874〜1943
名古屋日出町に生まれ父は画家の鬼頭道恭.
日比野白圭に学び、更に上京して橋本雅邦に師事.後に帰郷.

 
 
 

八幡社参道

八幡社参道

平成21年坂上げ

平成15年坂上げ

平成17年坂上げ

平成19年坂上げ

平成20年坂上げ

平成20年坂上げ

平成18年坂上げ

平成21年坂上げ
 
一番梶を胴上げ
平成22年坂下ろし

平成21年坂下ろし

若宮社

若宮社

若宮社から曳き出す

第6回はんだ山車まつり

第6回はんだ山車まつり