名古屋市中村区戸田祭〜一之割

 寛政8年(1796)の山車道具入れの箱書きが残されているので,その当時の建造と推定されます.
高欄は雲龍の彫刻で飾られ,名古屋系の山車で後部分に彫刻があるのは珍しく,そのため水引は左右の側面のみに飾られています.

からくり人形は,采振りと上山の大小三体の唐子で構成されています.
親唐子が蓮台の上に立ち、小唐子2体が臼をひく仕草をすると蓮台がせり上がり、親唐子が片手で逆立ちし鉦を打つ演技をするもの.

作者は鬼頭二三で寛政8年(1796)頃の作といわれます.

からくり人形


采振り人形

小唐子

親唐子
水引幕

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