[尾張の山車館]−[比良地区祭礼] | |
06-02-25更新
名古屋市の北端に位置する比良は,かつては西春日井郡山田村に属し,庄内川と新川に挟まれた地域です.(昭和30年名古屋市に合併し名古屋市北区山田町比良となる) 氏神の六所神社祭礼に曳き出される山車は2台で,いずれも江戸時代後期から伝わる名古屋型の山車です. 山車は河南の「湯取神子車」と河北の「二福神車」で,いずれも文政年間の建造といわれかつて名古屋城下の東照宮祭に類似したからくりを載せた山車で、古くは夏の天王祭に曳き出されていたと云われます. 山車は戦前の農業の盛んな時代には,豊年の年のみにそれを祝って曳き出されたといいますが,現在では隔年に曳き出すようになっています. そこかしこに田園地帯の痕跡が感じられる家並みは,今も残るこの豪華な山車を保有出来るほど富農な地であったことが推測されます. |
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北比良 「二福神車」 |
南比良 「湯取神子車」 |
前輪の間につけられた補助車輪は近年の改造によるもの. |
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綱割は髭をつけ、楫きり(楫方)は顔に墨を塗る. 名古屋市近郊では見られない風習だろう. |
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参考資料:名古屋市山車調査報告書7 「名古屋の文化財」下巻 |
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