本町組のからくりは「司馬温公の甕割り」で中国北宋時代の政治家・司馬光(=司馬温公)(1019〜1086)の故事を題材にしています.
司馬温公が子供の頃、友達と庭で遊んでいたときに仲間の一人が誤って甕(かめ)に落ちてしまった.そこで司馬温公は慌てず甕を割って、中から仲間を助ける様を大小2体の唐子人形で演じます.
現在尾張地方に残るからくり人形の題材としては唯一のものです.
甕の内部に『弘化二年己十二月』『細工人 竹田源吉清可』の墨書があり弘化2年(1845)竹田源吉によって制作されたことがわかります.弘化2年は山車が造られたとされる天保13年(1842)から3年後にあたります.
長らく壊れて動かすことのなかった人形は、昭和49年に七代目玉屋庄兵衛によって修復されました.
少年期の司馬温公で、甕に落ちた友達を右手に持つ団扇で甕を割ります.8本の糸を2人の木偶方で操作します. 弘化2年(1845)竹田源吉作.昭和49年七代目玉屋庄兵衛修復. |
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松の木にぶら下がる.甕の上に立って松の木に吊られた太鼓を叩く.甕に落ちる.甕が割れて再び現れる.これら一連の所作を3種類の差し金を使い2人で操作します. 弘化2年(1845)竹田源吉作.昭和49年七代目玉屋庄兵衛修復 |
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右手に采、左手に扇子を持ち、10本余りの糸を使い操作するが、祭礼時にはほとんど動かない. 制作者・制作年共に不明.昭和49年七代目玉屋庄兵衛修復 |
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能楽「出羽」でからくりは始まります. |
小人形が松の木にぶら下がり、甕の上に |
甕に乗った乗った小人形が太鼓を叩いたりして遊びます |
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誤って甕に落ちる小人形 |
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大人形(司馬温公)が甕を割ります. |
割れた甕から小人形が助け出されます. |