亀崎石橋組 青龍車 からくり人形

■青龍車の前棚人形「布ざらし」

手拭いを被った娘が長唄の越後獅子に合わせ一本歯の下駄を踏みならし、両手に持った長い白布を上下に振る軽快な前人形です。
最後に布を下に落として終わります。 背後から3人で操作します。

弘化2年(1845)竹田源吉作(九代玉屋庄兵衛復元新調)

先代の人形

弘化2年(1845)竹田源吉作

参考:玉川の彫刻 (挙母・南町)

布ざらしのからくりで唄われる歌詞の冒頭に『ここは玉川井手の里、晒し晒すの御目見得は・・・』とあることから、長唄や絵画の題材とされる「六玉川」のひとつ「井出の玉川」を指していると思われます。
六玉川は陸奥の野田の玉川、武蔵の調布の玉川、近江の野路の玉川、山城の井出の玉川、摂津の三島の玉川、紀伊の高野の玉川をいいます

替え人形の「胡蝶の舞」

布ざらし人形の替え人形として数年間演じられましたが、現在は使用されていません
明治30年(1897)作

■青龍車の上山からくり人形「唐子遊び」

3体の唐子人形による蓮台倒立の離れからくりです。2体の唐子が蓮台の把手を廻し、中央の唐子が蓮台に逆立ちをして鉦を打ちならします。
長らく途絶えていたこのからくりは昭和48年(1973)復活し、平成元年(1989)復元新調されました。

天保12年(1841)鬼頭二三作

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