尾張の山車まつりへ [中ノ筋町陵王車調査報告書考]−[7/11]

田原町新町応神天皇車解体調査報告

本調査報告を基に田原町新町お囃子会では山車の解体修理の際に調査を実施され重要な墨書きが発見された。墨書きを調査した結果を報告する。

■墨書き

1.大太鼓の胴部分


     ・「○常盤町上ノ切」
     ・「明治二十七年○○納之」
     ・「紀元弐千五百五拾四年」

この読み方が正確であれば、大太鼓は常盤町内上ノ切が製作した事となり、山車格納庫に保管されている揚巻の収納箱にも同じ明治27年の墨書きがあることからすれば、この年に常盤町で山車が新造(もしくは他所から購入)されたことが考えられる。


屋根の棟木の墨書き 「朝日神社拝殿 根太」
2.屋根の棟木部分

     ・「朝日神社拝殿 根太」

常盤町が山車を新造した(もしくは購入時修理した)際に朝日神社から材料の提供を受けており、朝日神社との関わりを裏付けるものである。

最初に大太鼓の胴に書かれている常盤町の墨書き調べることにする。この墨書きが応神天皇車の購入地の手掛かりになると思われる。下記の記述の様に旭廓(常盤町)は新町の伝承とも一致する遊廓である。
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