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鏡板状でも塗りが施されているのが亀崎中切組力神車で螺鈿による装飾となっています。彫刻が施された物で最も多いのが網代文様です。現在、最も多い装飾です。 網代文様とは、本来は杉などの板を非常に薄く切り、編んで板状にしたもので、建築では天井板などに多く使われる装飾の様です。また、網代文様による脇障子は縁が出来、この縁を黒檀などの唐木による縁取りをしたものも多く見受けられるようになりました。
亀崎石橋組青龍車の柱隠しは卍崩し文様となっています。これは卍紋を崩したものを繋ぎ合わせたものです。乙川西山神楽車の柱隠しは文様でなく彫刻が施されています。特に壇箱に接する部分は壇箱の彫刻が続いている感じで非常に凝っています。 常滑奥条常石車の柱隠しはちょうど脇障子の真上部分になりますが鶴の彫刻が張り付けられています。こうした装飾も珍しいといえるでしょう。
鏡板状(装飾無し) 最も簡素、当初は多かったと思われる 鏡板状(彩色あり)螺鈿 亀崎中切組力神車 彫刻仕様 文様種類 ・網代文様 一般的に多い ・青海波文様 長尾部下門八幡車 ・卍崩し文様 亀崎石橋組青龍車 黒檀唐木の縁取り 網代文様の縁に見られる ・壇箱彫刻に合せた彫刻 乙川西山神楽車 ・彫刻の張り付け 常滑奥条常石車 |
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