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ひな祭りは元々、罪穢れを祓うお祭りの意味がありました。鳥取県や和歌山県では今でも「流し雛」の行事が残っていますが、人形に罪穢れを移し、人形を川に流すことによって罪穢れを祓ったのです。この人形が次第に豪華に成り飾られるようになったといわれ、現在のような物になったのは江戸時代といわれます。 さて、別名桃の節句ともいわれるように、桃との関係も考えてみましょう。桃は季節に合うこともありますが、古くから桃は霊的に穢れを祓う力があると考えられてきました。中国道教、日本神話などに多く桃は登場します。 中国道教では神仙西王母が漢の武帝に桃を与える話もあります。また理想郷を示す言葉に桃源もありますね。日本神話では伊邪那岐神が黄泉の国へ言ったとき、桃の実を投げて邪鬼を退散させた話しがあります。 こうした桃の邪気を祓う信仰が鬼を退治する桃太郎の童話につながると言われています。こうした古代から邪気を祓う力があると信じれてきた桃は中国道教、日本神道などの逸話の各所に登場します。そして、そうした逸話が取り入れらる山車にも各所に桃が見られます。
・ 西王母 山車彫刻の西王母の傍らには桃が彫られています。 小牧西王母車のからくりは桃から唐子が現れます。 ・ 桃源郷 武豊富貴の山車脇障子「桃源」 ・ 桃太郎 山車彫刻「桃太郎凱旋の図」 常滑市場常磐車壇箱など 常滑保示保楽車のからくり人形は桃太郎です。 |
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