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・山車彫刻の仙人 知多型山車には壇箱を始め脇障子、蟇股、懸魚と多くの部分に仙人が彫られています。武豊東大高の知里付車は塗りの彫刻で「黄石公」と「張子房」が彫られています。このことからも山車彫刻の題材として古くから取り入れられていたようです。現在の白木の物は立川と彫常によるものです。立川は北斎漫画から多くの題材を参考にしていますが、北斎漫画には数々の仙人が描かれており、これを参考に数々の仙人を山車彫刻にして行ったようです。後に彫常にも受け継がれていきました。
仙人は動物と一緒に描かれることがあります。空を飛んだり、水上を歩いたりといった術を動物を操ってするためです。懸魚彫刻でも鳳凰、龍、鶴といった動物に乗った仙人が彫られています。元々、懸魚は横長で鳳凰、鶴、龍といった花鳥が多く彫られていました。これらの動物に仙人が乗った構図は元来あった花鳥に仙人を組み合わせ発達させた構図と考えられます。立川の技量でしょうか。以前、講座「彫刻の題材」で紹介した、題材の変遷(植物、花鳥、人物へと変遷)が見て取れます。 |
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・主な仙人彫刻
個々の仙人の逸話、解説は随時「彫刻の題材」として紹介していきます。 |
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