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追幕とは知多型山車の上山後部を飾る幕のことで、他の地方の山車では見送り幕ということが多いようです。見送りという言葉から山車の後ろから見ると良く見えます。 追幕という言葉は、追いかける、つまりこれも後ろから山車を見る感じになります。山車の反動綱も後ろに張られることから別名、追綱というように良く似た使い方だと思います。 さて、この追幕。多くの山車に見られますが、大幕や水引幕のように構造上山車の骨組を覆って飾る幕とは違い、追幕が付けられない山車もあります。 乙川の山車などは元々ありません。宝暦の山車絵図にも見られず、古式の山車にも無い場合が多いです。岩滑新田の山車は以前はありませんでしたが近年、吹貫と共に付けられました。また常滑の山車にも昔はあった山車(奥条、山方)も、現在は付けていません。(六字で統一する傾向からか付けなくなったようです。どこかが付けたら皆つけるようになるかも。(笑)) こうしたことから山車の構造上や装飾上は無くても問題がないと言えます。また、山車の上山後部ということで比較的山車の全面から見えにくく装飾的にも後から付けられていったと考えられます。 しかし、幕としては水引幕に続き、刺繍などの装飾がされることも多く、山車の装飾では見栄えがし装飾的に重要視されてきているように感じますが、大幕に比べ面積が少ないことも一つの要因かもしれません。
追幕について一つの難点は上山後部の彫刻が隠れてしまうことです。山車の曳行時に外すところはまだいいですが、亀崎などは付けたままですからね。ちなみに亀崎の上山後部を見たい人は山車をサヤにしまう時に外しますし、前の日、山車が尾張三社から帰ってくるときと、後の日、山車が尾張三社に行くときは追幕を付けません。これは本来、山車を神輿がある尾張三社に一晩留置くのですが、現在はサヤにしまわれます。山車の代わりの追幕を置いてくるとのことからです。ただ、後の日は早朝で多少つらいかも。 |
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