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この神話は高天原を治めていた天照大神が弟神である須佐之男命の悪行に恐れをなして天之岩屋に隠れてしまいます。太陽神である天照大神が天之岩屋に隠れてしまいましたから、闇の世界となってしまいます。こまった他の神々達は知恵をしぼってなんとか天照大神を天之岩屋から出てきてくれるようにします。山車彫刻に見られるのはちょうどこの場面です。 壇箱の中央、桶を伏せた上で踊っているのが天之宇受
だいぶ省略しましたがだいたいこういうお話です。壇箱の奥で岩戸をこじ開けているのが天之手力男命で中から光が漏れています。壇箱右手で注連縄を持っているのが布刀玉之命ですね。 神話は色々読み解き方ができます。自然現象でいえば日食が起こったとか、人間社会でいえば政治的支配者が隠れてしまって政治が乱れたとか、宗教的(精神世界的)でいえば以前書きましたが心には直霊(なおひ)と枉霊(まがつひ)があると書きました。大人になるにつれて自己中心的な心(枉霊-須佐之男命)になってくると周りを大切にする心(直霊-天照大神)が隠れてしまう。子供の頃の純粋無垢な心が失われてしまうということです。そうなると性格も暗くなってしまいますよね。今の自分は本当の自分ではない。そうしたこといから自分の素直な心を呼び覚ますと性格も明るくなってきますよね。 天之岩戸神話にはこうした奥深さが秘められていると思いますが皆さんいかがでしょうか。この神話は天の岩戸開きとか天の岩屋、天の岩屋戸隠れなどとも言います。こうした話を彫刻の題材にしたのは心の教育の意味もあったのかも知れませんね。 |
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