[尾張の山車まつり]−[祭吉の山車祭講座][御札と御守り]

第22回 新春企画「御札と御守り」

謹賀新年 日頃、祭吉の山車祭講座をご覧頂き、誠にありがとうございます。
どうぞ、これからも尾張の山車祭写真館共々ご愛顧下さいますよう、お願い申し上げます。祭吉

年も明け いよいよ近き 山車祭  −祭吉 心の俳句−

 平成11年も明けて、あと数ヵ月で尾張各地の山車祭も始まります。私の地元常滑でも初寄り(地区の初会議)もあり、今年の祭に向けての準備が動きだしました。そろそろ、各地で祭囃子の練習の音が聞こえてくるのではないでしょうか。
 今回の講座は新春企画として御札と御守りについてお話します。初詣に神社にいかれて御札や御守りを受けられた方も多いんではないでしょうか。
 山車祭においても山車には御札、人には御守りとそれぞれ欠かせないものです。御札も御守りも神様の御霊「みたま」を宿した点では同じものと言えます。
御霊を宿すというのは、神社の神殿に鎮まります神様の御分霊「わけみたま」を遷すことによって物質的にはただの紙や板に御神威(神様の力)をもたせるのです。
常滑・神明車
ちょうど火のついたロウソクから火のついていないロウソクに火をつけるようなもので、このようにするとどちらのロウソクも明かりを照らすことができますね。つまり、神社の神様と同様の力が御札、御守りにもあるわけです。異なる点は神社は地域全体の守り、御札は家、及び家族全体の守り(祭りでは山車及び山車組と関係者)、御守りは個人の守りとなるわけです。ロウソクでいえば太さの違いでしょうか、つまり照らす明かりの違いです。
 見た目の違いは、神社は神殿と呼ばれる建物に御神体が入っていますね。御札は細長い紙や木の板でできたものに神社名や神名が書かれており、神棚(小さな社)にお祀りします。祭では山車が神棚にあたります。 御守りは肌守りともいい、紐の付いたきれいな錦の袋でこの中に内符といってちょうど御札をそのまま小さくしたものが入っています。
 では、こうした、御札や御守りでなにをどう守るか、また、先にも書きましたが御神威とは何なのかについてお話したいと思いますが少し長くなりそうなので次回に譲ります。         

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