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第17回 彫刻の題材

常滑市北条・神明車
楠公父子の別れ(協和・協和車)
元寇(成岩・成車)
桃園の三傑(西成岩・日之出車)
 山車彫刻は実に様々なものが彫られています。知多型発生当初の山車は装飾的な彫刻はほとんどなく、構造上彫られたもので雲、波、唐草といった文様が多かったようです。その後、木鼻に獅子とか漠が彫られるようになります。
 また、懸魚は鳳凰が定番だったようです。鳳凰、麒麟、龍といった霊獣は瑞祥といはれ、吉兆でめでたい印といして多くの山車に彫られています。
 次に出てくるのは花鳥です。植物と鳥(動物)の組合せで絵画の題材によく使われます。「松に鷹」「竹に雀」「梅に鶯」などです。「波に千鳥」「粟穂に鶉」「唐獅子に牡丹」もこれに類似したものといえるでしょう。 山車彫刻は実に様々なものが彫られています。知多型発生当初の山車は装飾的な彫刻はほとんどなく、構造上彫られたもので雲、波、唐草といった文様が多かったようです。その後、木鼻に獅子とか漠が彫られるようになります。
 他には十二支、鶴、鳩、鯉などもあります。また、近江八景といった風景画も彫られます。その後、人物を彫った物語性のある題材が出てきます。日本のものとしては古事記といった神話から太閤記といった歴史物語と実に様々です。神話は「イザナギ、イザナミの国造り」「天の岩戸」「天孫降臨」「八俣の大蛇」「神武東征」「大和武尊」「神功皇后」などです。
 あと、「七福神」「風神、雷神」「高砂」もあります。歴史物では「川中島の合戦」「楠正成」「元寇」などがあります。また「桃太郎」「浦島太郎」の物語もあります。中国のものとしは「史記」「三国史」「水滸伝」などがあります。あと、道教の仙人もあります。
 このように山車彫刻には様々なものが掘られています。個々の彫刻題材の紹介説明は順次していきたいと思います。

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