[尾張の山車まつり]−[祭吉の山車祭講座][山車の組み上げ(知多型)]

第11回 山車の組み上げ(知多型)

 祭が近づくと実に様々な準備が行われます。中でもメインになるのが祭の主役でもある山車の組み上げです。年間通じて解体保存されている山車を祭に備えて組み上げるのです。大体どこの山車組でも祭の
亀崎中切組・力神車 亀崎田中組・神楽車
1週間前の日曜に行われます。
 山車の組み上げに先立って行われるのが「ゴマ堀り」です。私の地元常滑では「輪出し」なんて言いますが。ゴマ(山車の車輪)は年間通じて水に浸して保存されています。海や川の底に埋めたり、水槽に浸けたり、その方法は様々です(ゴマの保存についての詳細はまた)。そのゴマを取り出しある程度水分を抜きます。大体、祭の一ヵ月前です。
 組み上げの当日は山車の関係者総出でおこなわれます。ゴマを並べ山車の土台である「台輪」が組まれます。その上に骨組みになる柱が立てられ横に梁が通され固められます。
常滑瀬木・世楽車

 そして、前山、上山の部品が組み立てられます。それに平行して彫刻等の装飾部品も箱から取り出し、ほこりを払ったり、みがいたりして準備されます。
 彫刻が付けられ、山車の形ができたら、大幕、水引、御簾が着けられ完成です。こうして、組み上がった山車は祭当日までサヤ(蔵)の中で待つのです。           

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