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常滑祭り |
神社の例祭で行われる神事の一つに神輿の渡御があります。神幸祭とも言われ、年に一度の例祭で神殿にお祀りする神様に旅をして頂くのです。こうして、氏子の人々の身近に来て頂くのです。
さて、恐れ多くも神様が渡御されるわけですから、神輿の行列は盛大です。神輿の前後には神主、巫女、雅楽を奏でる令人が付きます。更に弓、矛、盾、四神旗と行った威儀の物が付きます。こうして神様を御守りして行くのですが、これらを「警固」と言います。山車も警固の一つと言われます。
試楽で神輿は神社から御旅所(別の神社など)に渡御し、一晩留め置きます。つまり、これが往きになるのですが、これに山車もお供します。
夜には山車に提灯が付けられ宵宮となります。昔は山車も神輿と同じように一晩留め置いたようですが、現在ではサヤにしまわれます。翌日の本楽には神輿は御旅所から神社に戻ります。つまり、これが帰りになります。還幸祭とも言われます。山車も神輿に神社までお供し、神輿の渡御は終わります。
神輿と山車は一緒に動くのが本義ですが、現在では神輿と山車は別々に動くことが多いようです。亀崎などは神輿と山車を綱でつなげ、古い形態を残しています。私の地元、常滑祭では神輿に付く山車は一台だけ、それも帰りだけです。その代わり、氏子の五台分の山車銘旗(山車の名前が書いた旗)が付きます。やはり、時代と共に形態も変わってくるんでしょうか。
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