No.35 |
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東海市横須賀町 | |||
それは昔々のことじゃった..... ずっと動いていなかった前人形が,なぜかこの年は朝から元気に動いていたんじゃと. じゃが,不幸はそんな時に突然訪れたのじゃ. それは,前触れもなく首が5尺も飛んだ事から始まったんだと. あっけにとられる人たちをあざ笑うかのように,首は空中をさまよい,甲高い声で叫んだというぞ. 『動かさないからじゃ!動きたかったぞ....』 『何故動かしてくれぬ...』 その頃,人形を操っていた若者は,こんな声など聞こえていなかったようで,山車の中でガタガタ震えて,何やらつぶやいていたんじゃと. 「クビだ,クビ!」 「イヤな予兆だ...」 「首が飛んじまうなんて,縁起でもない....」 「やっと就職できたと思ったのに,もうリストラかい!」 「この不況だから再就職なんか...」 何だか錯乱して勘違いしておるようじゃった. 空中浮遊していた人形の首はなんとか捕まえ(上記写真),何事も無かったかのように元の胴に収まったが,この年,それから本楽にいたるまで,人形はピクリとも動かなかったそうな. さて,今年はどうじゃろ.フォッ!フォッ!フォッ!フォッ! |
[尾張の山車まつり]−[今週のアングル2002]−[35] |