No.8 |
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場所:名古屋市南区本地 | ||
あれ!何だこれ? 没画像専用フォルダに入っていた画像を 「ごみ箱」に捨てようとして,ふと 何で赤幕だけ撮ったんだろう? 待てよ.赤幕じゃないぞ!コレ..... 上端にグレーの線が見える. あ,山車じゃない.これ電車だ! 赤い名鉄電車だ. (なぜか気になって,この前後に撮った画像を探すnovaでした) (右の写真がその前後に撮ったショット) そうか,思い出した(^_^) 踏切で電車を待つ山車を撮っていたのだった. シャッターチャンスが狂って電車だけ写ったのだ. 尾張人は赤が好き! 尾張の山車は一部の例外を除き山車の幕は赤一色(猩々緋)です.対して,愛知県を主沿線とする名鉄電車も全部真っ赤!.単なる偶然で片づけてもいいのでしょうか? 赤は情熱を表し,ヒトを興奮させるとも云います. ではこの猩々緋幕の起源となると,天保6年(1835)らしいです.民俗研究家の鬼頭秀明氏によると,この年に祭り好きの尾張藩主斉朝公から,若宮祭の大久保見町「福禄寿車」に大幕を賜ったのが猩々緋だったそうです.これを期に名古屋の山車に猩々緋が広まったとか. 一方名鉄電車の赤色は? これは私にも記憶がありまして,昭和36年の7000系パノラマカーからです.それ以前のダークグリーンやピンク&マルーン色の電車とはひと味違い,個性的なデザインとともに鮮烈な印象でした. この前代未聞ともいえる赤一色(正しくはスカーレット)の塗色を提案したのは名古屋生まれの杉本健吉画伯です.(参考までに,名古屋市営地下鉄開通時に走っていた黄色も杉本画伯だそうです) 名古屋の赤い山車を見て育った画伯が,パノラマカーを真っ赤にしてしまったのは,果たして偶然なのか......... 当時はパノラマカーだけだったスカーレットも,幾多の変遷を経て現在ではどの車輌も全部スカーレットになってしまいました. 山車も真っ赤,電車も真っ赤!尾張人は赤が好き? |
[尾張の山車まつり]−[今週のアングル2002]−[8] |