05-10-30

 名古屋市中村区「二福神車」雨覆

若宮祭礼図絵巻より
雨覆は山車に使用する雨具で、いわば山車の傘のようなものでしょか.名古屋城下の古い祭礼絵図には大抵山車の後ろに「雨覆」と書かれた箱を担う姿が描かれています.
現在ではビニールのカッパで代用される事が多くその姿を見ることは滅多にありません.
二福神車の山車蔵にも雨覆が保管されていました.今年の祭礼が生憎の雨だったこともあり、この雨覆を復元させる事が可能であるかが今回の趣旨で、実際に雨覆の組立が行われました.
昨年11月の「亀崎田中組の油障子」も参照下さい.


格納庫(山車蔵)から曳き出された二福神車

2枚を蝶番で山型にした格子が4組と
台形を2枚合わせてL字にした格子が4セット
さてどう組めばよいのか

油紙は破れ跡形もなくなっています.
木部も傷みが激しくボロボロと.

この組み方ではないような(^_^;)


こんな形状ではないだろうかと推定.
だが、山車への固定部品が見つからず山車への
装着は出来ない.
油紙の貼り替え、格子の補修など
前途多難が予想されます.

ところで雨覆の向こうに見える小さな山車が気になるのだが...

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