静岡県磐田市〜掛塚貴船神社祭礼

05.01.31更新
 掛塚(旧磐田郡竜洋町掛塚)は天竜川河口に位置し、江戸や関西への海運で栄えた湊町です.この掛塚の貴船神社の祭礼に屋台が9台曳き出されます.(遠州地方では山車ではなく屋台)
屋台は,塗りの美しさ・精緻な彫刻群など芸術の粋をあつめ,この地方でも中心的な存在です.
屋台の概要
 一層の屋根は6本の柱で支え、屋根の昇降装置はありません.車輪は幅の狭い内輪で軸間・軸長がほぼ正方形です.楫棒を持たないため,曳綱を進行方向に引っ張ることで方向転換が行われます.尾張地方の山車とは構造,曳き廻し方法も異なります.
 屋台を飾る彫刻は,立川和四郎をはじめ彫常,伊藤松次郎,野々垣清三郎,彫雲堂など尾張ゆかりの彫刻師の作品が多く見られます.
屋台彫刻
まつりの様子

掛塚の屋台


本町 明治13年建造

砂町 明治29年建造

中町 明治39年建造

横町 明治40年建造

田町 昭和27年建造

大当町 不明

新町 慶応2年

蟹町 大正6年

東町 平成9年建造
  

参考資料:掛塚まつり(竜洋町教育委員会い発行)