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犬山祭〜練屋町・国香欄
〜からくり人形


 2体の人形による糸からくりで、古くからある獅子舞に「十訓抄」所載の寂照法師(大江光基出家後の号)入唐のことをおりまぜた能楽「石橋(しゃっきょう)」に基づいて作られています。からくりは文殊様と唐子が演じて,それに牡丹の花が加わります。そのため、文殊とか才師子牡丹とも呼ばれています。
 お囃子に合わせ、唐子人形は牡丹の花を手に嬉々として文殊人形の面前で踊り戯れます。やがて花台(猫足の唐台)の上に牡丹の花を挿すと、花が咲いたかと見る間に花の中から獅子頭が跳び出し頭と尾をふりふり跳ね回ります。その様子を眺めていた文殊人形が軍配を片手に唐子をほめ称えられ、千秋万歳を寿いで舞い納めとなります。その表情が実に楽しくみえます。
文殊菩薩 寛保2年名古屋矢場町甚四郎作といわれる。平成12年9代目玉屋庄兵衛により修復。


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