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犬山祭〜余坂・宝袋
〜からくり人形


 宝袋車のからくりは、恵比寿と大黒、二福神の舞いで、大変おめでたいからくりです。
 からくり奉納の前に、中山の高欄で「余坂のベロ出し」の愛称で呼ばれている前人形が、目を剥き、舌を出し入れしながら御幣を振り、お祓いをします。
 上山に目をやれば、大黒様が遥か彼の地にあるという「宝袋」を求めて永い旅を続けています。やっと見つけた「宝袋」に大黒様が福槌を振り下ろすと、「宝袋」は真っ二つに割れて、中から宝船に乗った恵比寿様が舞い上がります。
 2体の人形は大喜びをして、左右に動きます。舳先に立った恵比寿様は、腕を上げ、扇を開いて大きく扇ぎます。それを見て大黒様も大喜びをします。終わりが近づくと、恵比寿様と大黒様が揃って、神前に礼をして、静かに下がっていきます。最後のところで、いかに早く「宝袋」を元の状態に戻すことができるかが、からくる者の腕の見せ所です。

 幣振人形 



大黒人形


宝袋と恵比寿人形


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