尾張の山車まつりへ [三河の山車館][三好]

05-02-12更新

西加茂郡三好町八幡社・天王神社祭礼   

  

 三好町では、新屋(あらや)地区の天王神社の祭礼に1輛,八幡社の祭礼に三好上と下地区の2輛の山車が曳き出されます.
これらの3輛の山車は,元々新屋の天王祭を起源としており、3輛の山車は同じ天王神社の祭礼(天王祭)に奉納される山車でした.
 それが現在のように分離したのは,慶応元年(1865)に天王神社に奉納の帰途、三好下の山車が四本松付近で畑に転落したことによります.
これ以後三好上と下の山車は、天王神社への奉納を廃止し八幡社の祭礼に曳き出すことになりました.(三好町誌)
 3輛の山車は同一形態で、漆塗・箔押し、上山が6本柱で御簾で区切られていること等、挙母や西三河の山車の特徴を有しています.また夜祭りでは上山屋根に載せた巻藁に提灯を半円形に飾りつけます.これはもともと天王祭から始まった名残で津島天王祭の影響を残しているということです.

山車の紹介

八幡社 天王神社
三好上 三好下 新屋(H16火災焼失)

綱割りと篝(かがり)について
梶棒は挙母の山車のような後ろ梶ではなく一般的な梶棒ですが,前部が長くなるように取り付けられます.
梶取りは前が8名後ろ4名の計12名です.
曳き綱は稲ワラで編まれています. 山車後部には少し細めの綱があって坂道で加速度がつくのを防ぎます.
屋根上には2名が乗り、巻藁には3張りの提灯が差されています.夜になるとこの巻藁に150個の提灯が飾られます.
上山は御神前と書かれた御簾で仕切られており,四本柱の間にも二本の柱があり合計六本の柱で支えられています.
山車の後部は閉じられていて,柱の間をくぐるように出入りします.

参考資料
三好町誌・三好上の山車・三好下の山車
新屋の山車
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