尾張横須賀まつり〜公通組八公車〜からくり人形1

09-07-18更新

小唐子が大唐子の肩に止まって逆立ちをし、大唐子の持っている太鼓を叩くものです.

前人形はかつてダブルの洋服に制帽、腰にサーベル(洋刀)をさげ、右手に持った日の丸の国旗を振るというこの地方でも珍しい人形で、官員さんと呼ばれ親しまれていました.
現在の前人形は、昭和60年にこの官員さんを八代目玉屋庄兵衛が侍姿(織田信長だという)に改修したものです.

■分類
肩上倒立離れからくり
■作者
小木偶、大木偶(五代目玉屋庄兵衛) 前人形(五代目玉屋庄兵衛)  
■製作年
小木偶・大木偶 嘉永6年(1853)、前人形 明治10年(1877)

■前人形

昭和60年以前の姿の「官員さん」です.

制作された明治10年といえば、西郷隆盛が西南の役で戦った頃ですが、この横須賀にも文明開化の波が押し寄せていたのでしょうか.
ハイカラな洋服姿で日の丸の国旗を振る人形は当時の人をさぞ驚かせたことと思います.
これ以前の前人形については不明です.

 
官員さんの制服や帽子、サーベル
 
更に古い制服です.こちらはシングルボタン.