尾張横須賀まつり〜大門組〜山車彫刻2

09-07-18更新

高欄下の支輪四隅に菊花の彫刻があり、瀬川治助重定の作と推定されます.

 従来はこの菊花の彫刻以外の部分は漆塗りの板支輪で名古屋型本来のシンプルなものでしたが、平成13年に地元の村瀬明により支輪部彫刻が追加され、様相が一変しました.

追加された彫刻は左側面が「琴引松」、右側面「舞鶴に葡萄の家紋」などで、いずれも東海市の民話から題材をとっています.


右側面  隅部彫刻のみ瀬川治助重定

後部 隅部彫刻のみ瀬川治助重定

村瀬明昨

村瀬明昨

大門組の彫刻はその多くが瀬川治助重定の作品と推定されますが、前面壇箱部以外に墨書等は確認出来ておりません.

また、建造時の彫刻に加え、高欄廻りを中心に近年に彫刻も追加されています.
(右写真でカラー部分が追加彫刻です)

 

鬼板

横須賀で唯一「鬼面」の鬼板です.
中央の鳥衾が鬼の頭上に飛び出しツノが3本あるように見えるのが珍しい.

縣魚

「雲」

太平鰭

「波」

蟇股

「菊花」

 

前棚付近

木鼻獅子



高欄下の四隅にあります.

狭間彫刻


「波に龍」