門水再考〜いにしえの名古屋祭

 明治43年発行の伊勢門水著「名古屋祭」(以下、門水本)には、明治期名古屋の上町(うわまち)周辺に存在した山車が紹介されている。特に東照宮祭・若宮祭に奉曳された山車に関しては、その沿革をはじめ、大幕・水引幕の文様、からくり人形の形態など、細部に亘って記録されている。

 しかし、巻頭において幕やからくり人形などの写真が紹介されるものの、本文中では文字による説明に止まり、年代毎の変遷がたいへんわかりずらい。

 そこで門水本の記述に従って古画や古写真を交えながら、山車1輌ごとにその変遷をたどってみたい。ここでは門水本の記述を現代風に意訳しつつ、筆者の補足を「考察」として交えながら説明する。


 著作:御洒洛 門池
 協力:朱高欄

本稿は大半を戦災で消失した東照宮祭・若宮祭の山車など、古き時代の名古屋の山車まつりの変遷をまとめたものです.
門池氏のご厚意により公開させていたきました.

また朱高欄氏には考証等の助言や、画像提供のご協力をいただきました.
当コーナーは上記原稿をnovaがweb公開用に編集加工しました.

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