[尾張の山車まつり]−[今週のアングル2000][44b]
No.44b
00-12-2追加


前回の続きで,『撮影アングルのnova式分類』です.これはカメラの位置(目線)にちなんで学術的に分類・名付けられたものです.(例−「犬目」なら犬から見た景色のこと」

・ネズミ目
 カメラのレンズが地面に接するような最大級のローアングルから撮影します.液晶ファインダーが回転式になったデジカメが有効な撮影法です.焦点距離24mm以下の広角レンズをチョイスするのがオシャレとされます.ただし撮影の際には「何やってんだアイツ?」と思われるのは覚悟のこと!

・猫目・犬目
 両者はよく似ていますが,犬の方が少しだけ高い位置から撮影します.犬目では膝あたりの高さになるため,片膝ついて体を折るようにして撮ります.お腹の出てきた人には苦しい体勢を強いられます.いっそ腹這いになって猫目で撮ればラクですが,猫目ですと周囲からは冷たい目で見られてしまうことが欠点でしょうか.ただし,猫目で撮った傑作はキャッツ・アイとして珍重されます.

・ガキ目
 首から提げたカメラがおへそのあたりに来るようにして,ファインダーを見ずにシャッターを押します.他人に気づかれずに撮れますので,自然な表情が撮れます.特に子供のスナップや内気なカメラマンには最適です.

・人目
 基本アングルですから,真っ直ぐ立ったまま普通にとります.私の場合足をやや開き,右足を30度開き,そして75mm前方に出すのをデフォルトとしています.「人目をはばかる」撮り方とは違います.念のため.

・馬場目
 頭上に手を一杯延ばした状態で撮ります.デジカメなら撮影範囲は確認出来ますが,普通のカメラではカンに頼ることになります.人混みの中で撮るときはコレですね.新聞社の報道カメラマンもよく使うテクニックです.注意しなければならないのは,後方にもカメラを構えた人がいる場合がありますから,撮ったらすぐ手を下ろしてやらないとトラブルの元になります.ちなみにジャイアント馬場が人目で撮ると,平均的日本人の馬場目になります.

・蝶目
 塀や灯籠,などによじ登って撮ります.危険なので禁止されている場合が多く,通常は脚立で代用します.土手や民家の石垣などもこの蝶目に属します.適度な俯瞰が新鮮に感じられるアングルです.

・鳥目
 正式にはへりやセスナ機を使用しますが,金銭的に余裕が無い場合,丘や谷など自然を流用します.スケールの大きな映像が得られます.ビルの窓や歩道橋の上などから撮影するのも鳥目の亜種ですが,これは邪道とされます.また,仲間うちのスラングとして,ストロボを忘れてきたり電池切れを起こして夜間撮影が不能になった場合に「鳥目になった!」と宣言します.

・鵜の目,鷹の目
 少しでも良いところから撮ろうとウロウロし,また虎視眈々と他人の撮影場所を狙う不届者.いつか天誅が下るとの言い伝えがある.

・魚の目(ウオノメ)
かつては水中カメラで撮影することを魚の目と呼んだが,現在では広義に解釈し,船,ヨットなどから撮影することをいう.(亀崎,三谷,津島などが有効)
 一部地域ではカモ目ともウミガ目とも言う.

・流鏑馬(やぶさめ)
遠くから望遠レンズで狙い打ちしたり,走りながら撮影します.高度な上級テクニックです.

・流し目
 祭りを撮らずに,横を通り過ぎる女の子ばっかり見ている不逞なヤカラをいう.1日にフィルム半分しか撮らない.

・マジ目
 人より前に出て撮ることが出来ないため,いつも「人混みの向こうにわずかに見える山車」しか撮れない,この撮影方法からは早急に脱却すべきである.

・涙目
 雨の日に撮影すること.カメラが濡れるのを恐れてはならないのが鉄則.ただし,カメラは雨や湿気に弱いのも事実.カメラを壊してでも撮るべき被写体なのかを的確に判断するべきである.現在ではカメラ取り付け台座付きの傘が市販されており,この場合は蛇の目と称する.

 最初はマジメに分類していましたが,途中から変な方向に.....こんないい加減な事を書くような者は「デタラ目」として分類される!

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