[尾張の山車館]−[津島秋祭り] | |
05/02/08更新
愛知県西部の町「津島」,古くから津島神社の門前町として,また湊を擁する津島商人の拠点として栄えました. 津島の祭りといえば、津島神社の天王祭(夏祭り)が有名ですが,ここで紹介するのは秋に行われる山車祭りです. この津島秋祭りは,かつて居森社「向島祭り」(山車3台)・大土社「今市場祭り」(山車3台)・市神社「七切祭り」(山車7台)・石採り祭り(祭車4台)として3地区別々の祭りだったのを,大正15年に津島神社が国幣小社に昇格したのを機に,合同で行われるようになったものです. 午前中に町内を曳き廻された山車は,名鉄津島駅前に整列し,午後「車切大会」が行われます.その後,山車は津島のメインストリートである天王通りを,辻々で車切を行いながら津島神社に向かいます.津島神社に到着した山車は順にからくりを奉納し,提灯を飾り付け夜の装いに変化します. |
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今市場の山車 | ||||
以前は旧暦8月2日に今市場町・大土社の祭礼として行われていました.創建は天明年間(1781〜1789)以前といわれます. | 朝日町 | 大中切 | 小中切 | |
朝日車 | 宮車 | |||
向島の山車 | ||||
津島神社の摂社である居森社の祭りで,かつて旧暦8月1日に「向島祭り」として行われていました. 起源は,定かではありませんが,現在残されている山車の記録などにより,寛政年間以前から山車が曳かれていたと推定されます. |
中之町 | 馬場町 | 上之町 | |
文字車 | 馬場町車 | 綾車 | ||
七切の山車 | ||||||
市神社の祭りで旧暦8月15日に行われていました. 市神祭の起源は「張州雑志」によると,「八月十五日祭礼アリ車七輌練物等アリ...」 享保3年(1718)に初めて山車を飾り,同11年から正式な祭礼に定められた.と記されています. *印は車輪が内輪 |
布屋町* | |||||
布車 | ||||||
麩屋町* | 池町* | 小之座 | 北町 | 米之座 | 高屋敷 | |
神子車 | 池車 | 獅子車 | 北車 | 米之座車 | 高屋敷車 | |
石採祭車 | ||||
八剣社の祭りで,大正4年頃から桑名の石取祭車を買い入れ始まったといわれます.かつては旧暦8月1日を祭礼日としていました. 祭り当日は鉦・太鼓を打ち鳴らし町を練り歩きます. 車中には清浄な小石がおかれ,この石を拝受して祀ると商売繁盛・家内和合に霊験あらたかと伝えられます. 他に,ここでは紹介しておりませんが,唐臼町にも同型態の祭車があり昭和31年から始まっております. |
北部 | 中部 | 南部 | |
参考資料:津島市史,曳山の人形戯,からくり人形の宝庫, 祭礼事典・愛知県 まつり通信406「津島秋祭文字車について」黒田幹夫 他 |
当「津島秋祭り」のページの編集にあたり,黒田幹夫氏に多くを御教示頂きました.ありがとうございました. |
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