名古屋市守山区大森天王祭

10-01-14更新

守山区大森.名鉄瀬戸線「大森・金城学院前駅」(名鉄で2番目に長い駅名だそうです).その名の示すとおり女子大生で賑わう駅としても有名な駅前の北、小高い丘に八剱神社があります.祭神は須佐之男命・日本武尊・天火明命で、創建は古く延暦12年(793)で、昭和2年(1927)に現在の地に遷座されています.
この八剱神社の境内社のひとつである天王社の祭りが、「大森天王祭」です.

天王祭には明治の中頃に東之切(名古屋市東区古出来町)から購入したと伝えられる名古屋型の「天王車」が1輛曳き出されます.
この天王車は四本柱に唐破風の屋根を備えた一般的な名古屋型ですが、屋根を外して提灯を半球状に飾った巻藁形の山車に変身します.

運行は厄年の男性が中心で、前厄(前曳き)、本厄(梶取り)、後厄(山車囲い)が主な役割です.
昭和58年に山車の改修と幕類が新調されました.

■からくり人形

前棚に置かれた三方の上に小型の三番叟人形が乗っています.
瀬戸の山車で使われていた古い唐子人形を、昭和40年に七代目玉屋庄兵衛により三番叟人形に修復.
唐破風の屋根は平成9年に新調されました.
また平成13年には、この唐破風屋根と四本柱を取り外し、金属パイプ製の台に提灯を飾った姿で登場しました.
これは、かつて屋根を夕刻になると取り外し、巻き藁に付け替えて半球に竹笹提灯を飾ったといわれるのを再現したもので、夜ともなれば蝋燭に灯をともした提灯が囃子にあわせ美しく回転します.

山車倉に残る古い巻き藁
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