10-04-10更新

半田市下半田地区〜北組「唐子車」

山車の創建は元文4年(1739)以前とされますが、現在の山車は天保9年(1838)に建造されています.
上山四本柱が角柱であること、堂山高欄や上山の随所に塗りが施されている等、知多型の古い要素を数多く残した特徴的な山車です.

主な彫刻は立川一門の立川常蔵昌敬が手がけた壇箱「唐子遊び」、脇障子「手長足長」で特に「手長足長」は異彩を放っています.また蹴込の「獅子に手鞠」は初代彫常の傑作といわれます.

前壇の三番叟と上山からくり人形は隅田仁兵衛真守の作で、立川彫刻とともに江戸時代末期の名工が唐子車を彩っています.

唐子車の名前は、壇箱に彫られた唐子の彫刻であること、また方角を十二支に当てはめると北が「子」にあたることにちなみます.

平成2年(1990)年大幕新調.平成○年台輪新調.

山車彫刻詳細1

山車彫刻詳細2

からくり人形

■山車幕

水引幕

「群鳩飛翔の刺繍」
下絵 松村景文
昭和3年(1928)

追幕

「瓢箪から駒、酒呑童子の刺繍」 平成2年(1990)

追幕

「北の文字と金襴の縁取り」
上山部は漆塗り、箔押しで仕上げられ、四本柱は細めの角柱と、尾張系山車の古い要素を保っています.
虹梁のようにも見える他に類例のない唐子車の台輪形状です.
近年になって台輪を新調しましたが、意匠は旧台輪を踏襲して作られています.

旧台輪

新台輪

第6回はんだ山車まつり

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