06-03-06

 半田市乙川浅井山「彫刻新調披露」
乙川まつりの浅井山「宮本車」の上山天井と前山天井に彫刻が追加され、2月26日に乙川八幡社で大祓と彫刻のお披露目が行われました.
上山天井の題材は「鳳凰」、前山天井は「楽器尽し」です.

お祝いに向山地区の神楽獅子「剣の舞」が舞われました.
向山はかつて乙川の枝郷で、特に浅井山とは密接な関係にあったようです.神楽獅子は宝暦5年の「乙川祭礼絵図」の先頭にも獅子が描かれ、同じく枝郷の新居、平地、飯盛とともに乙川祭りに参加していました.
今回乙川八幡社の本殿で舞われたのは90年振りだとか.


上山天井彫刻「鳳凰」

前山天井彫刻「楽器尽し」
祭礼に使用される笛、締太鼓、鼓や三番叟の
剣先烏帽子や扇などが彫られています.

記念に制作された手拭いです.

半田市内をはじめとする知多型のそのほとんどは上山天井には彫刻がありません.上山の形状から知多型の天井は確認しづらく、陰の薄い部位でもあります.
白木全盛となる以前の知多型の山車には絵天井があり、現存する山車では河和中組の「雲」、碧南大浜中区の山車に「龍」が描かれています.(亀崎石橋組青龍車にも龍が描かれていますがこれは近年の作)
また、亀崎田中組神楽車の上山天井には「龍」の刺繍、乙川南山には彩色された「龍」の彫刻(早瀬長兵衛作)がみられます.
例外として乙川西山神楽車には白木の龍の彫刻(初代彫常作)があります.
浅井山「宮本車」の上山格天井(昨年)

参考

碧南大浜中区山車

亀崎田中組「神楽車」

乙川南山「八幡車」

乙川西山「神楽車」

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