05-02-20

名古屋市中村区の「紅葉狩車」(名駅五丁目)の建造は文政年間(1818〜1830)と伝えられ、昭和42年(1967)に大修理が行われています.
昨年から山車本体の漆塗替と彫刻や錺金具類の修復が行われており、2月20日組立が行われました.

幕板は紅葉、銀杏、松笠などが飾られており、金銀など鮮やかに甦りました.

「せりあげ樋」が梁・桁より高く出張っているのが珍しい.

下は、階上の欄間(からくり人形の周囲を囲んでいる)ですが、案外目の付きにくい位置にあります.
「山車幕が鹿であること」、「山車の意匠が紅葉で統一されていること」などから、水の流れに鹿が戯れているのだと思っていました.
しかし、「鹿にしては赤い」「鹿にしては体型が丸い」、そして頭部を細かく観察すると枝角であるはずのツノが、一角になっていることから、どうやら鹿ではないようです.
手許の資料では判明出来ず、図書館でも調べて来ましたが、わかりませんでした.....
暇を見つけて更に追求してみます.

柱隠しです.前棚越しに少し見えますが、彫金で美しく仕上がっていました.木の幹はホンモノの樹皮で桜が使われているそうです.

前棚の幕板です.

手高欄

地覆(でいいのかな)の裏側


            手高欄蕨手

名駅5丁目のネコ........      

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