名古屋市博物館にて名古屋市中村区の二福神車のからくり人形が展示中です。
この二福神車のからくり人形は「恵比須・大黒」の二福神と采振人形の3体で構成されています。
からくりは恵比寿が鯛を釣り上げると、大黒が喜び打出の小槌で宝袋を打ち、袋から宝船が飛び出すというもの。
宝袋から大きな宝船が飛び出す様と、躍動感にあふれた恵比須と大黒が見ものです。
これらのからくり人形は例年10月に開催される名駅神明社祭と名古屋まつり山車揃で見ることが出来ますが、残念ながらこのコロナ禍で2年休止となっています。
采振人形は天保12年(1841)末広町・真澄作で、恵比須と大黒人形の作者制作年代は不明で、これらの3体は現在名古屋市博物館に保存されています。
また、現在使用されている恵比須と大黒人形は平成17年(2005)後藤大秀師によって復元新調され、采振人形もその翌年復元新調されました。
今回の展示では特別に新旧の人形が並べて展示されています。この機会に間近にからくり人形をご覧になってはいかがでしょうか。