ホームページを閲覧するソフトの事をWebブラウザという.Windowsを使っている人の多くは、今このページを「インターネットエクスプローラ(Internet Explorer)」(以下IEと略す)で見ていると思う.
何それ?って思われた人はウインドウの左上を見ていただきたい.右のアイコンがあったら、あなたのブラウザはIEである.
IEにも新旧各種のバージョンがあり、Windows7ならIEバージョン8が、Windows VistaならIEバージョン7、その前のWindows
XPにはIEバージョン6(IE6)が最初からインストールされている.
つまりIEにもいろんなバージョンがあり、数字が大きくなるほど新しく、機能が豊富になっているのだ.
Windows Updateを自動更新にしていると、いつのまにか新しいバージョンのIEに変わってしまい、戸惑った人もいるだろう.
バージョンを知るには「ヘルプ」から「バージョン情報」を見ればよい.
現在(11年5月)で最新のIEはバージョン9(IE9)である.東日本大震災を受けインフラに影響するのを配慮して延期されていたが、先月からマイクロソフトのサイトからダウンロードが可能となっている.
ただし通常のWindows Updateで自動更新が可能になるのはしばらく先になる.
また、ブラウザはIEだけではなくMozilla社のFirefox、Google社のchrome、Apple社のSafari、Opera社のOperaなどがあり、これも無料でダウンロードして使う事ができる.
これら各種のブラウザはそれぞれ個性があって一長一短一なのだが、一般的なサイトならどれを使っても大差はない.
個人の好みで使ってもかまわないが、ただ一部のサイトではIEでないと大きくレイアウトが崩れたり、動作保証をされないページも存在する.
Apple社のマックや、今時の携帯、特に最近のiPhoneに代表されるスマートフォンもブラウザによってホームページを表示させているのだが、ここでは割愛する(知らないのだ・・・)
ここからが本題である.
下の表は最近1ヶ月(11.4〜5)の「尾張の山車まつり」を閲覧したWebブラウザ別の表である.
ベスト3をIE系で占めており、IEの各バージョンを合計すると80.6%になる.日本国内のIEシェアが60%に満たない事からすれば「尾張の山車まつり」は異常に高い数値である.
一方IE6の日本でのシェアは10%程度だというから、こちらは「尾張の山車まつり」でも平均的だが、それでも10人に1人は現在もIE6を使用している勘定である.
ブラウザに関して長々と書いてきたが、実際には困った問題があって、上で書いたように「どれを使っても大差ない」のだが「大きくレイアウトが崩れたり、動作保証されない」のも事実.
官公庁のサイトなどIEが推奨されているのはこれらを回避するためである.
ホームページはHTMLという決まり事で成り立っているのに、この解釈の違いや諸々の事情で差が生じてしまうのだ.
特にIE6にその傾向が強くて、IE7・8やFirefoxで意図した通りに表示出来るのに、IE6だとレイアウトが崩れてしまうことがある.また、IE系と他のブラウザでも同様な事が起きる場合がある.
「尾張の山車まつり」ではこれまで、大半のブラウザで破綻なく表示されるよう配慮して来たつもりであるが、IE6と他のブラウザIE7〜IE9やFireFox、Google
Chromeとの共存は、特別なコーディングが必要で悩みの種でもあった.
ブラウザがIEの独占であったなら、どれだけ更新が楽だろうか・・・・
またここで白状してしまうが、「大山車まつり」の動画ページだが、実はIE6で見る事ができない.
何とかIE6でも見られるよう随分と努力したのだが、時間と我が技術の折り合いが付かず、途中で挫折してしまったのだった.