恐怖のHDD

一昨年(08年)の暮れに購入した1テラのHDDだったが、実は大変な事になっていた.
Cドライブ用に300GB、Dドライブ用に700GBと分けて使っていたのだけど、これがSeagate社のBarracuda 7200.11という製品.
バラクーダ....何だか強そうだったし.

きな臭い話に気がついたのは09年4月頃だったか....
このHDDの多くのロットに欠陥があるという.
突然起動できなくなる.
一度起動できなくなると、中に保存されたデータにアクセスする方法はほぼ皆無だそうで、HDDがタダの金属の塊になってしまう.
「シーゲート問題」とか「シーゲートショック」と呼ばれているらしいが、恐ろしいことである.
突然爆発(といっても実際に爆発じゃなくて、起動しなくなるという意味)すると思うと....
毎日が地雷原を歩いているような気がしてならない. 何せCドライブにはOSをはじめ、アプリプログラム、メールデータやマイドキュメント等々ぎっしり.Dドライブはバックアップ前の直近の画像データ置き場になっている.

回避策は、4つ考えられた.
1.そのHDDの使用を止める.
2.対策済みのファームウェアに更新する.
3.パソコンの電源を切らない.
4.何もせず、そのままドキドキしながら使い続ける.

私の取った回避策は4.だった.
というか、これでは全く回避してないのだが....

パソコンのスイッチを入れた時点で発生するトラブルなので、毎日がロシアンルーレットのようで刺激的でスリリングである.
半年以上無事で過ぎてきたのは、たまたま運が良かっただけかもしれない.確率的にもそろそろ『大当たりで〜す!』って.

それで7月のある日、重い腰を上げてファームウェアの更新に取り掛かる事にしたのだった.
間違った手順やアクシデントがあると壊れてしまうHDDのファームアップだから、細心の注意を払う.
念のため、メールデータやアドレス帳、ドキュメントなど最低限のファイルを別ドライブにバックアップ.Dドライブの画像データ500GB余りは外付けHDDに分散待避.
何せA型人間だから石橋を叩く、叩く、叩く!
難解な英語サイトからダウンロードしたISOファイルをCDに焼くことから始まったが、案ずることなく完了.
少しHDDが早くなったような気もするが、これは気のせいか.
一安心だが、もうバラクーダは二度と御免.
売れ筋の人気商品だからあなたのパソコンにもひょっとしてこのHDDが....?

気になる方はコントロールパネルからデバイスマネージャを確認したほうがいいかもしれない.
不幸にも私と同じHDDをお使いなら
GoogleなりYahooで「Barracuda 7200.11」を検索するとゾロゾロ出てくる.
ただしBarracuda 7200.11全てに欠陥があるのではないので、サイトで確認する必要がある.