今年の初めにNikon AF-S DX 18-70mm F3.5-F4.5を除いた3本のズームレンズを売り払ってしまったことは書いた.そしてその代替として購入したのがNikon AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)という長ったらしい名前のズームレンズ.ズボラーレンズと呼んでいるが正式な名称ではなく、私が勝手に付けたネーミングで理由は後述する.
売却してしまったタムロンと同じ35mm換算で27mm〜300mm相当の11倍ズームだが、こちらはニコン純正でしかも手ブレ補正機能が備わっている.
300mm相当ということは普通にシャッターを押していてはブレブレ写真を量産してしまう領域の画角なのだが、今流行の手ブレ補正機能でそれを防ごうというのがこのレンズのウリだ.しかも画質の評価も悪くは無い.
そんな訳で10万円を超す価格にもかかわらず昨年暮れの発売当初から注文が殺到して、最近まで予約で3ヶ月待ちとも言われ、オークションではプレミア付きでも取引されていたり珍しくニコンのヒット商品にもなっている.
こんな入手困難な商品だったが日頃行いの良い私だから、発売1ヶ月後には現在の相場より安く入手したのだった(^。^)
実質的な実戦投入は無論3月の乙川まつりで、そのレンズのメリットは十分発揮されたのだった.
乙川の糸切り風に舞い上がる砂塵.こんな場所ではレンズ交換をする間にかなりの確率でカメラ内部にホコリは浸入してしまうのだが、このレンズならワイドから望遠域まで大抵の要望に応えてくれるから途中で交換の必要はない.
また今年の乙川まつりは天候不順で宵まつりは中止となったが、夕闇迫った薄暗いシーンであっても慎重に撮りさえすれば提灯の明かりでも手持ちで撮影出来るのも美味しい.
無論よいところだけでなく短所もある.レンズだけで560gもある重量と、高倍率ズームゆえのワイド端でタル型、望遠では糸巻き型の歪みが顕著だし、画面周辺部は画質の劣化も案外目立つ.
18-70mmと比べると鮮鋭度やコントラストでは負けているのだが、機能性と機動力を天秤にかけると悩ましいところなのだ.
乙川以後もこの18-200mmと18-70mmの2本のレンズを持って出かけていたが、後で気が付くと18-200mmで撮影している場合が圧倒的に多い.18-70mmを1回も使わない日の方が多かったりする.
そのうちカメラに装着した18-200mmレンズだけで出かけるようにもなった.まさにズボラ者には最適なレンズだが、このズーム比に頼った写真ばかり撮っていてはいずれ確実に破綻する.
そんな時に防湿庫の片隅で小さくなっていたAi AF Nikkor 35mm F2D .良いレンズなのだが最近出番のなかった単焦点レンズだ.軽いからバッグにしのばせても負担にはならないし、脳ミソ活性化のためこれからはこのレンズを(^。^)
って、またまたバッグの肥やしになりはしないだろうか......