尾張の山車まつりへ [まよいごと]−[迷惑電話]

迷惑電話

 「私××ですけど、○○君いますかぁ〜」
親しげな女の子の声で、息子にこんな電話がかかってくる.しかも毎日のように.声は違うときもあれば同じ子の時もある.
ネタは割れている.大方誘い出して高価なものを買わせたりするデート商法というやつだろう.
 息子も「自宅の電話にかけてくる友達はいない.友達なら携帯に掛かってくる」と言うから間違いないだろう.
 しかし、迷惑である.かかって来るのは夕食の仮眠中(^_^;)が多いのだ.夜更かしの私には、この時間は貴重なのだから....

 しかし、手をこまねいているだけでは面白くない.楽しんでやろうと計画を練ってみた.
まずは、なりすまし作戦
「私××ですけど、○○君いますかぁ〜」
「はい、○○ですけど」
「お父さんでしょ?」
「.....」
1発でバレてしまった.普段から電話の声がよく似ていると、間違われる事もあったので
自信はあったのだが....

 次に考えたのは、ダンマリ作戦
受話器を取るが、何も言わないでジッと黙っていれば諦めてしまうだろうと.
電話が鳴り、受話器を取るが、当初の作戦通り何も喋らずに待つ.
数秒たったようだが、突然受話器の向こうで
「もしもし、名古屋トヨペットですが、novaさんのお宅ですか?」
(^_^;)
失敗である.
 次の作戦は自信があったが、多少気分がHighのときでないと、興が乗らない.
質問攻め作戦
「私××ですけど、○○君いますかぁ〜」
「どちらの、××さんですか?」
「友達です」
「高校の?それとも大学のお友達?」
「高校です」
「ああ△△高の...」嘘っぱちの学校名だが
「い、いえ、文化祭で知り合ったので違う学校なんです」
「どちらの学校?」
ここまで、素直?に質問に答えていたのだが、間抜けなお姉さんもさすがに変だと気が付いたのか、突然豹変した.
「なんでお前なんかにゴチャゴチャ聞かれなきゃいけないんだ!バカヤロ!......」
ここに書けないほどの罵詈雑言の末、ガチャンと電話を切られてしまった.
しおらしい声が突然下品になったのが面白かったが、毎回これをヤルほど閑でもないから1回だけでやめてしまった.

 今でも電話は相変わらず掛かってくるのだが.何か良いアイデアはないだろうか.

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