そうだ、非常線を張ろう!
そんなとき運悪く通りかかったのがnovaさんだった.
カメ仙人が自慢の美声で訪ねる
「novaさん、悪いがバッグを中をあらためさせてくれないだろうか」
彼は内心困ったことになったと思った.
開けるわけにはいかぬ.
実はそのとき彼のカメラバッグには、カメラバッグとは言えぬほどカメラを押しのけて、バナナが大量に入っていたのだから.
本人は他意はないという.
食事が出来る店の少ないカメザキだからということで、空腹をしのぐためとエネルギー源にバナナをしのばせていたのだと.
(しのばせるという表現が該当しないくらいの大量のバナナなのに、novaさんも怪しいのか?)
novaさんはかたくなにバッグの開示を拒んでいる.
「このバッグを開ける事は著作権の侵害にあたる」
などと、訳のわからぬ事を言い始める始末.
傀儡組の頭役も、秘密保護法に該当するから即座にバッグを開けろなどと、見当違いな応酬をするが、堂々巡りで時は過ぎ去るばかり
※これは後で見せてくれたnovaさんのバッグであるが、既に何本かのバナナは秘密の目的で消費されてしまったもよう.(本人は食したとうそぶいているが)
※今回の件では直接関係がないが、参考までに極秘で入所したバナナ仙人のバッグもお見せしよう.
PORTER特製のバッグだが、内側がバナナの皮で変色してしまっている.
そんなとき新たに知らせが入った.
尾張三社でバナナ仙人の被害者が出たという.
石鹸組の若者がバナナ仙人の妖術にかかり動けなくなってしまったという.
あわれ傀儡組と共闘したばかりに、石鹸組にまで魔の手が伸びてきたらしい.
ラッキーだったのは検問で立ち往生していたnovaさんだった.
どさくさに紛れて消えていたという.
傀儡組の誰かが手を回したという噂もあるが