この騒ぎにまぎれて逃走したのだろうか、いつの間にか浜からバナナ仙人の姿は消えていた.
そして山車は浜から尾張三社に向かいます.
「皆さ〜〜ん、お知らせします.この群衆の中にバナナ仙人が潜んでいるかもしれません.
ご注意下さい.」
「お、うろん屋君じゃないか.バナナ仙人見なかったか?」
「いや、見かけまへんで」
しかし・・・
こんなところにバナナ仙人はいた.
大胆不敵にもなんと傀儡組の鞘蔵の前でバナナすべりを披露していた.
慌てて戻ってきたうろん屋さん
「バナナ仙人はん、さっきカメ仙人はんが血眼になって探してはりましたで.
はよ逃げなはれ!」
(う〜ん、うろん屋はバナナ仙人のサポーターだったんか.新しい事実だな・・・)
いっぽう傀儡組はバナナ仙人が仕掛けたバナナ罠の撤去に大忙しだった.
「ウッ!かがむとビールが口から出そう・・・」
再び消え去ったバナナ仙人であったが、傀儡組の被害は更に拡大していった
夕刻尾張三社でついに某幹部が被害にあったのだ.
(いや、単に酩酊していただけという説もあるが)
夕闇に紛れて消えてしまったバナナ仙人の気配に安心したのか.
やっと傀儡組にも安堵の時がやってきて、幹部にも記念撮影などするゆとりも出て来た.
だが・・・・実は左の人物はアレなのである
アワワ、言えない.言うと私が消される・・・
一夜明けて
傀儡組の車元宅の振舞いで.
またまた忍び寄る怪しい手が!
吾輩はカメ仙人である・・・などとふざけている場合ではないのだが.
さっそく傀儡組に魔の手が忍び寄ってきた
ん?バナナ仙人ではない.
老獪なバナナ仙人、近くにいるはずなのに姿を現さない.
この中にバナナ仙人の仲間がいる?
そんなこんなで、夕暮れになったが
不思議な事に、これ以後バナナ仙人の騒ぎは起きず平穏無事に祭りも終わろうとしていた.
県社でこんな姿をみた人もいたようだが
ただ脚立の上を何往復もしているだけで、バナナ仙人という確証も得られず
しかし悪い予兆は起きていた.
傀儡組の守り神「山猫様」が大変なことになっていた.
するどいバナナの皮ですっぱり切られたようでもある.
ただ、他には何も起きない.
不気味ではあるが、その後の祭りは無事に終わった.
これが今年の祭りで起きたすべてである.
バナナ仙人に振り回された傀儡組は疲れ果てていたが、最悪なことに今年は10月にも山車を曳き出す行事がある.
噂では10月の「はんだ山車まつり」にバナナ仙人が再び現れるという.
今度こそバナナ仙人、およびその一派を壊滅する絶好の機会である.
皆でバナナを持って会場に集まろうではないか.
怖いもの見たさのアナタ、バナナを持って歩けばバナナ仙人が現れるかもしれない.
ただし、「尾張の山車まつり」は一切の責任を持たないのであしからず.
はんだ山車まつりで何が起きるか!
乞うご期待!