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一宮市・石刀(いわと)祭

06-02-25更新

 中島郡馬寄村(現一宮市今伊勢町馬寄)に鎮座する2000年もの歴史を誇る古社,石刀神社の祭礼に曳かれるのが大聖車・中屋敷車・山之小路車の3台です.
 山車祭りの歴史は古く宝暦7年(1757)の「尾陽村々祭礼集」にも記載されています.起源は慶長13年(1608)に遡ると伝えられます.その8年前,関ヶ原の合戦に出陣した徳川家康がここに立ち寄ったといわれ,その後家康の命により奉行吉田伊豆守によって神社の修復が行われました.この奉祝に,慶長13年願い出て,山車と献馬を奉納したのが現在に伝えられるとされます,
 創建当初は大聖車,更屋敷車で始まった祭りは,その後呑光寺車,中屋敷車、山之小路車の3輌が加わり最盛期は5台の山車が揃う祭りでしたが,太平洋戦争で惜しくも2台が焼失し,現在では前記大聖車,中屋敷車,山之小路車が残されています.
 山車はいずれも犬山型の白木造りでからくり人形が載せられています.
山車の詳細
大聖車 中屋敷車 山之小路車
だいしょうしゃ なかやしきしゃ やまのしょうじしゃ

犬山の車山と同型とされる石刀の山車だが、細部は異なり犬山型の古型と推定される.

山之小路車の下部.
車軸に柱を立てるのは現犬山型に近い構造.


大聖車の下部.
名古屋型のように台輪の上に柱を立てる構造は現在の犬山型では見られなくなった古い構造.


杉の葉を潤滑剤とする.

屋根の迫り上げ(昇降装置)は現在の犬山型には無い.

屋根を昇降させているところ.


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