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犬山祭〜老松(寺内町)

 古くは延宝2年(1674)より「雪丸げ」を台に据えて出していました.これは大きな雪の玉に模した作り物に松の木を添えて飾ったもので,18世紀になると,台に車がつけられて巡行されるようになりました.
 その後,二層の車山になり上層に雪丸げが載せられ,松と梅の木が添えられるようになりました.
 文政13年(1830)になると車山に天井がつけられ,その翌年より,雪丸げに代わって人形からくりが演じられるようになりました.
 現在のからくりは天保2年(1831)からで,昭和58年(1983)に総額892万円をかけて全面的な修復がなされ,昭和62年(1987)には玉屋庄兵衛によって人形修復が行われました.
 車山名「老松」は上山に松の木が飾られているところから命名されたと思われますが,その出自は明確ではありません.人形からくりが巫女舞であることから明治18年(1885)頃には「神子車」とも呼ばれたことがあるようです.

水引幕


高欄の蕨手部分は鯱の彫刻

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