尾張の山車まつりへ [どんてんぐるま]−[夜まつり]

■夜まつり


愛宕神社へ向かう本町組
 本楽の夕刻に「大どんてん」を終えた各町の山車は、早神楽の囃子で愛宕神社に向かう.沿道の両側にびっしり並ぶ露店は、知多半島有数の規模である.
 露店商のテントを跳ね上げさせ意気揚々と神社に向かう光景はこのまつりの名物でもある.
愛宕神社前に到着した山車は、すぐさま人よけ(正式にはは犬よけ)格子を山車の周囲に巡らし、提灯を飾り蝋燭に灯が入る頃にはとっぷりと日が暮れる.

 よそから見物に来る人が気を付けていただきたいのは、夜祭りが本楽の夜に行われることである.これを知らずに試楽の夜、横須賀に祭り見物に来ると、真っ暗で静かな町に遭遇することになりかねない.
 知多半島一円や尾張地方で本楽に夜祭りを行うところは数少ない.試楽は元来町内曳きであり、夕刻暗くなる前に山車は蔵に格納されてしまう.これは同じ東海市大田まつりも同様である.


愛宕神社前の公通組圓通車ほか

提灯がヤカタ部分のみになった本町組
 いずこの祭りも、見所は?と問えば、「提灯を飾った宵祭り」と答えが返って来る.華やかで、祭りが終わる一抹の寂しさも漂い、宵闇に提灯が映える美しさは誰でも感じる事であろう.
 横須賀では、曳き出しの際、山車の周囲を飾る提灯を一部間引いてしまう.まだ国道でのどんてんが残っているためだろうか.
その愛知銀行でのどんてんが終わり、国道を外れると更に提灯は少なくなる.道幅が狭いための物理的処置なのだが、初めて見る人は驚くに違いない.
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