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三番叟『おおさいやおおさいや よろこびありや よろこびありやわが このところより ほかいはやらじとも〜』 これは大門組の三番叟からくりが演じられる前の口上である.離れてからくりを見ていると聞こえないかもしれない. 大門組の三番叟のからくりは、名古屋型の上山からくり人形としては例のない珍しいものである.(名
知多半島では知多型の前檀で行われる隠れ遣いの三番叟が多く見られる. これらの三番叟は,子供3人が頭と手足を分担して後方から操り,神社などに奉納するもので,宮本(組)が行う例が多いようである. 宮本とは組内に神社がある組の事だが、例えば亀崎では東組(宮本車)が、乙川は浅井山(宮本車)が三番叟を奉納している. 横須賀には宮本という概念はないが、地理的には北町組が宮本に該当する. 昔、大門組地区内には旧愛宕神社(現元宮)があり、古くは宮本だったとも考えられるが、山車祭りの始まった時期はすでに愛宕神社は移転した後であるからこれにはあたらない. この大門組の三番叟はご存じの通り,からくり仕掛けで「社」に変身する. 前棚の三方に載 また、「三番叟」の囃子に合わせ演奏される「三番叟」の囃子は横須賀の山車囃子の中で唯一、神楽系の囃子である.大太鼓と小太鼓を一人で担当し、笛は草笛を用いるのが珍しい. 名古屋市内の若宮福禄寿車や中村区広井の祭りにも「三番叟」という囃子が伝わるが、これは全く別の曲である.山車の曳き初めや夜には摺り鉦を加え帰り車の曲として囃している. 三番叟は能から派生したものであるが、能の式三番では、第一に「千歳」を舞い、第二に「翁」を、第三に扇と神楽鈴を持って舞うことから「三番叟」といわれる. 能から歌舞伎や人形浄瑠璃に伝えられ、序幕の前に祝儀として舞うめでたい演目である. |
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