常石車の創建は明治38年で凱旋祭りに花車(簡素な山車)を造ったことに始まります。
現在の山車は明治45年(1912)宮津(阿久比町)の大工大工岡戸峯次郎によって建造されました。
建造当初から大正・昭和にかけ初代彫常、二代目彫常らによって彫刻を加え、また幕類などの装飾も整備され現在の常石車になりました。
前棚で演じられる隠れ遣いの三番叟は明治45年半田市西成岩西組から伝えられ、昭和46年(1971)に山車囃子「神鳴り・早舟」とともに常滑市指定無形民俗文化財に指定されています。
- ■建造
- 明治45年(1912)
- ■主な彫刻
- 壇箱:「七福神」(初代彫常)
- 脇障子:「大黒・恵比須」(初代彫常)
- 持送り:「力神」(二代目彫常)
- 前山懸魚:「飛龍」(二代目彫常)
- ■山車幕
- 大幕:緋羅紗
- 水引幕:白羅紗地に金糸の縞海老 (下絵:久保田金僊)
- 追幕: 剣花菱紋に常石車の文字と波千鳥に青繧繝波
- ■からくり
- 前棚:三番叟(六代目玉屋庄兵衛)