22-02-03更新追加

常滑市常滑祭り~奥条「常石車」

常石車の創建は明治38年で凱旋祭りに花車(簡素な山車)を造ったことに始まります。
現在の山車は明治45年(1912)宮津(阿久比町)の大工大工岡戸峯次郎によって建造されました。
建造当初から大正・昭和にかけ初代彫常、二代目彫常らによって彫刻を加え、また幕類などの装飾も整備され現在の常石車になりました。

前棚で演じられる隠れ遣いの三番叟は明治45年半田市西成岩西組から伝えられ、昭和46年(1971)に山車囃子「神鳴り・早舟」とともに常滑市指定無形民俗文化財に指定されています。

■建造
明治45年(1912)
■主な彫刻
壇箱:「七福神」(初代彫常)
 
脇障子:「大黒・恵比須」(初代彫常)
 
持送り:「力神」(二代目彫常)
 
前山懸魚:「飛龍」(二代目彫常)
■山車幕
大幕:緋羅紗
 
水引幕:白羅紗地に金糸の縞海老 (下絵:久保田金僊)
 
追幕: 剣花菱紋に常石車の文字と波千鳥に青繧繝波
■からくり
前棚:三番叟(六代目玉屋庄兵衛)
 

■常石車の詳細

■水引幕「白羅紗地に金糸の縞海老」

明治45年(1912) 下絵:久保田金僊
平成13年(2001)復元新調

■追幕「剣花菱紋に常石車の文字と波千鳥に青繧繝波」

平成30年(2018)新調

■前棚人形「三番叟」

前壇で演じられる隠れ遣いの三番叟は明治45年(1912)の常石車建造の折、半田市の西成岩西組より伝えられました。
この三番叟人形は明治45年の初代彫常作、六代目玉屋庄兵衛作、朝倉堂作の三体保存されていますが、現在祭礼に使用するのは六代目玉屋庄兵衛作のものです。






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