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富貴市場組・天王丸

 非常に特徴的な山車で,上山に船を乗せた独特な形態をしており,かつて回船を多く持った市場地区ならではの山車と思われます.
 山車の建造は棟札に文久3年1863)とあり,船を常滑大工利右衛門と太蔵が,台を上野間の丈助により作られたとあります.
 山車の上山に船を乗せた現在の形になったのは明治から大正にかけての頃といわれます.
 天明年間(1781〜1789)にはすでに山車が曳き廻されていたようで,当時は現在と違い船に輪をつけた山車ではなかったかと推測されます.
壇箱の力神は立川和四郎富昌の門人で上野間の中野甚右衛門重富の作です.
山車彫刻

水引幕
「松に二羽鶴の刺繍」

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