[尾張の山車まつり]−[祭吉の山車祭講座][常滑祭の見所]

第78回 常滑祭の見所

 桜のつぼみも膨らんできました。春祭りの季節です!昨シーズンに引き続き、祭吉がお
薦めする山車祭りの見所を、幾つか取り上げて紹介します。
 今期のはじめは私の地元でもある常滑祭りです。知多でも一地区最多の6台の山車が揃い曳き回されるのが常滑祭りの特徴でもあります。今年平成12年は4月の8日(土)と9日(日)です。(武豊長尾地区も同日ですから長尾と常滑を見に行くと一度に12台の山車が見られます!)常滑地区は6台揃って曳き廻し、地区内の端から端まで山車が移動します。曳き廻し範囲が他の地区に比べかなり広域です、山車の所在は近日中に公開するコース図をご参照下さい。山車の運行時に山車を見る場合、1台目と6台目の距離もかなり離れてしまいます。先ず、先頭の山車を見つけ、そこで待っていると一台づつ来ますから夫々の曳き廻しが楽しめます。(彫刻などの山車装飾の細部を見るには山車の集結場所がベストです。)
 お薦めするポイントは集結場所への山車の曳き込みです。(特に土曜の神明社と日曜の常石神社)山車の綱を短くし、大人だけで一気に曳き込みます。神社前に門付けされる山車の前では若い衆による伊勢音頭を始めとした奉納歌、山車の前壇ではからくり人形、山車の中では神楽囃子が夫々行われます。ご寄付を頂く家々の前でも同様に行われますが、神様と個々の家とはボリュームが違います。神社でしか行わない神楽囃子もあります。
 夜の曳き廻しもお薦めです。集結場所からの引き出し間近になると山車に飾られた約200個の提灯に一斉に灯が燈ります。他地区はロウソクで一つづ燈します(情緒ありますね。)が、常滑は戦後すぐ電気にしています。(安全性からか、合理化からか)全部の提灯に一斉に灯が燈る姿はまた一興かと、近代化した夜山車の仕掛けです。(笑)
 夜の曳き出しは各山車が自字(地元の町内)へ帰って行くため、集結場所の字の山車が始めに曳き出され残りの5台を見送ります。この曳き出しは6台揃った時の最後の見せ場にもなるので曳き込み以上に各山車が盛り上がります。
 日曜、常滑駅前から曳き出された山車は一直線の海岸通を行きますがここでは最後部の山車の後から眺めるのがお薦めです。提灯を付けた山車が門付けに右に行ったり、左に行ったりする眺めは最高に綺麗です。(祭も終わりに近づき、多少物寂しい感じもしますが、それもまた一興です。)
 どうぞ、祭吉を生んだ常滑祭!是非とも見に来て下さい。お待ちしております。各山車の見所は次回、ご紹介します。知多の山車祭り写真館内の「常滑祭」の項も合わせてご覧下さい。

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