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古くは青年団など一定の年齢層を中心に囃子が行われてきましたが、戦後青年団の解散によって、子供にも囃子を教えるようになり、囃子を担う年齢層が広がったといえます。 囃子の練習風景にみられる青年達と子供達のつながりを、私の所属する常滑瀬木字を例に紹介しましょう。祭りの二ヶ月ほど前には字内の小学生の子供達に祭り、囃子の参加を募集します。こうして集まった子供達に囃子を指導するのが高校生から二十歳くらいまでの青年です。髪を染めて、ピアスをつけたヤンキーにいちゃんが子供達に背筋を伸ばしてきちんと正座をしなさい。といって見本となって
囃子の指導の場では囃子だけでなく礼儀も指導されます。こうしたことは学校、そして家以外の教育の場の一つとなっています。また、もう若衆を卒業してしまった私などが行くと、一応先輩ですから高校生の女の子がお茶を持ってきてくれます。茶髪にルーズソックスといわゆるコギャルがよそよそしくお茶を持ってきてくれるとなんか、こちらが恐縮してしまいます。こうした交流も祭りならではですね。普段の生活では、コギャルとなんか接することなんて絶対ありませんからね。きっとわたしなんかオヤジに見られてしまいますからね。 こうした子供達と青年達のつながりが祭りにはあります。町を歩いていると囃子で顔を見る子供達が声をかけてきてくれます。こんな時が祭りっていいなーとつくづく感じる時です。これからも、こうした囃子の指導による子供達と青年達のつながりが大切にされることを願うばかりです。 |
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