2012潮千祭番外編その2

12-10-02更新

定刻に山車の海浜曳き下ろしが終わり、5輌が浜辺に整列した
そしてご存じ傀儡組の呼び物『傀儡師のからくり』がはじまると
怪しい人物がいつしか傀儡組の山車の下にやってきていた.


そしてからくりのクライマックスだ

『こ〜どもしゅう、わ〜るいことせまいぞ〜や』
途中略
『よいことをしたものは、バナナをしんぜよう』

の唄の後
『スッペラポンのポン』
のかけ声とともに
バナナが発射されるのだ.


このバナナを取ったものは幸せになれるという.
これを『幸せの黄色いバナナ』と亀崎の人々はいう.
だから幸せをつかむため、毎回子供たちの間でバナナの争奪戦が始まるのだが
バナナを勝ち取った一人の子供が「取ったぞ〜」
と声を上げた数秒後・・・・
その子供が「ギャ〜」と叫んだ

近くで「取ったぞ〜」
と声を張り上げる人物

あ、ひょっとしてこの怪しい人物がひょっとしてバナナ仙人か!

この時間帯をバナナ仙人が狙うであろうことは傀儡組の面々は百も承知であった.
主要地点には見張りを立て、警戒は万全の体制であった・・・はずだが.
なんと寝ているではないか!

いや、きっとバナナ仙人の妖術にかかったに違いない
恐るべしバナナ仙人!


バナナ仙人の逃げ足は速かった
砂塵を巻き上げて亀崎の浜を疾走する

騒ぎに気付いた傀儡組が慌ててバナナ仙人を追いかける
このままバナナを掠め取られたとあれば名折れであるから追撃には傀儡組でも精鋭部隊が投入された

待て〜〜〜っ!
しかしさすがの精鋭部隊もバナナ足には勝てなかったようで、みるみる引き離されていく.



追撃隊のカメ隊長の談話
「尾張の山車まつり」のみなさま、やっとカメだなも.
いやぁ〜、バナナ仙人の逃げ足の早さには参りました.
5年前のように簡単に捕まると思ったんですけど.
アルコールが足らんかったのが敗因かもです.
え、この子ですか?
novaさんが「視聴率には子供と動物」だと言うもんで、借りてきたんだがね.

しかし、さすが傀儡組の精鋭隊である.
徐々にバナナ仙人は追い詰められていった.


窮したバナナ仙人は仲間に救援を求めたのだった

「ハイこちらバナナ和尚.了解です、ただちにそちらに向かいます」

まもなく到着したバナナ和尚
水辺でしばしの休息であった.

しか〜し!バナナ仙人の捜索には傀儡組の海上保安艇も投入されていた


「こちら傀儡組保安艇、バナナ仙人発見、突堤から10メートルの地点」

それブイだってば・・・(^^;)

察知したバナナ仙人&和尚は慌てて別の物陰に隠れるのであった.

(どこでもバナナを食うのはやめろ!)

一方捜索は海上だけでなく、隣の石鹸組の協力で空からも行われた

唐子「バナナ仙人発見!」



海と空からの捜索と陸からの包囲網に徐々に追い詰められるバナナ仙人.
退路を断たれ、ついに悪運の尽きる時がきたか!

いやいや今年のバナナ仙人はしたたかで用意周到であった.
メールで更に救援を求めると


待機していたバナナッ娘がタブレットPCで安全な逃走ルートを検索し、バナナ仙人に指示した.
今年のバナナ仙人、一体バナナ軍団が何人投入されているのか、怖ろしい事である.

その頃、浜のいたるところで悲鳴があがっていた.

バナナ仙人が逃走の際にまき散らしていったバナナの罠が何カ所も仕掛けられていたのだ

恐るべしバナナ仙人である.いったいどれだけのバナナ罠が・・・

「ぎゃ〜〜〜〜ぁ!」

バナナ被害が続出して浜はパニックになっていった.