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津島秋祭り〜麩屋町「神子車」 

 現在の山車は,嘉永元年(1848)に向島中之町在住の山川二左ヱ門によって建造されました.
 出樋の前に湯立釜がおかれ,両手に笹を持った巫女が湯立神事を行います.これは,天王祭り大山の伝統を受け継ぐ,出樋の上でからくり演技を行なう古い形式のものです.
さらに,上山四本柱内中央の巫女人形が,扇子を手に持ち巫女舞いを演じ,その後方では笛と小鼓の囃子方の人形2体が控えます.
天明元年の絵図を見ると,四本柱内中央はからくり人形ではなく,神酒がおかれていたようです.
 山車の後部,御簾の下に掛けられる「満月」の額が珍しく,これは七切祭りが,かつて旧暦8月15日の満月の日に行なわれていた事にちなむものです.

水引幕
「黒地に注連縄の金刺繍」

からくり人形

「湯取神子」
出樋で湯取神事を行う時に,先端の釜から紙吹雪が舞います.
湯取神子2体,鼓打ち1体,笛吹き1体. 作者不明

満月の額

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