名古屋市中村区花車神明社祭〜紅葉狩車〜からくり人形

 からくりは能の「紅葉狩」を題材としたもので、大将人形が平惟茂、更科姫(鬼女)、従者(サンピン)、そして前棚の麾振人形の4体が乗せられています.
能の「紅葉狩」を題材に平惟茂の鬼女退治をからくりで演じます.
戸隠山へ紅葉狩り(鹿狩りとも)にやって来た平惟茂を引き留めて、宴に誘う更科姫(実は戸隠山の鬼女)を激しい戦いの末に打ち破るという物語.
美しい更科姫が一瞬のうちに鬼女に変身し従者と渡り合うところが見所です.

采振り人形


弘化3年(1845)竹田源吉作

平維茂

制作年・作者ともに不明
大将人形は平維茂(たいらのこれもち).平安時代の平家の武士であるが謎が多くよくわかっていない.
別名を「与五将軍」といい、平家の宝刀小烏丸を所持したという.

更科姫(鬼女)

安政4年(1857)竹田源吉の作
頭は昭和29年7代目玉屋庄兵衛が修理し,現在のものは平成元年8代目玉屋庄兵衛によるもの.

サンピン(従者)

制作年・作者ともに不明

左手に持つのが「小烏丸」

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