有松祭り〜西町「神功皇后車」

10-01-14更新

この神功皇后車は明治6年(1873)に西町が名古屋久屋町の御車大工久七に依頼して建造された山車です.
名古屋市指定民族文化財のなかでは一番新しい山車ですが、現在の有松にある三台の山車の中で1番古くから有松で曳かれていました.
大幕は平成6年新調で、正面には福田一穂の書で「金龍町」と金糸刺繍されています.(金龍町は旧町名)

■水引幕

水引幕
 渡辺小華の下絵で白羅紗地の4面に、芙蓉・水仙・牡丹・杜若の四季の花を刺繍した清楚な水引幕です.
渡辺小華 天保6年(1835)〜明治20年(1887)
 三河田原藩の家老渡辺崋山の第二子として江戸に生まれる.7歳で父崋山と死別し、その後崋山の弟子の椿椿山に画の指導を受けた.明治維新成後。豊橋に移り住み東三河、遠州(静岡県西部)の画壇に多大の影響を与え、花鳥画、水墨画に独自の世界を築いた.
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